フォトコンテスト結果発表

応募総数は2,628点でした。たくさんのご応募ありがとうございました。

入選作品は以下の日程・場所で展示させていただきます。
◆場所:石川県庁19階展示ロビー ◆期間:平成31年3月4日(月)〜15日(金)

審査員
宮澤 正明

1960年東京生まれ。85 年に赤外線フィルムを使用した処女作「夢十夜」でニューヨークICPインフィニティアワード新人賞を受賞。2005年伊勢神宮第62 回式年遷宮の正式記録写真家として活動を開始、2013 年10月に行われた遷御の儀までの間に6万点に及ぶ作品を奉納し、写真集も数多く出版する。また映像作家として、伊勢神宮の森をテーマにしたドキュメンタリー映画『うみやまあひだ』を初監督し、マドリード国際映画祭外国語ドキュメンタリー部門最優秀作品賞を受賞。その他広告、CF、エディトリアル、ファッションの分野でも幅広く活動している。

審査員
立川 直樹

1949年生まれ。70年代の始まりから、メディアの交流をテーマに音楽、映画、美術、舞台など幅広いジャンルで活躍するプロデューサー・ディレクターとして高い評価を得る。分野はロック、ジャズ、クラシック、映画音楽、アート、舞台美術、都市開発と多岐に渡り、音楽評論家・エッセイストとしても独自の視点で人気を集める。近著に石坂敬一との共著『すべてはスリーコードから始まった』(サンクチュアリ出版刊)、『ザ・ライナーノーツ』(HMV record shop刊)。

審査員
山下 辰行

1983年金沢市生まれ。2010年金沢写真部FOCUSを立ち上げ現在代表を務める。
数々のフォトコンテストでの受賞歴を持ち写真展も開催。また外部でのフォトセミナーやコンテストの審査員なども依頼も多数経験。キヤノン「This is my life」の取材も受け公開中。

グランプリ

「能登二見」
tabimap(東京都板橋区)

受賞者のコメント

曇りの薄暗い雰囲気のなか堂々とそびえ立つ機貝岩の迫力をカメラに納めました。この迫力を体感しに、ぜひ訪れていただきたい場所の一つです。

講評

宮澤正明:水面ギリギリのローアングルを頑張って撮っている。色んなアングルを試した中でこれが最も良かったんだというのが何となくわかる。空の割合が大きく、絵としても面白い。
立川直樹:写真ならではの迫り上がってくる景色が凄く良い。

最優秀賞
本格派部門
※「伝統行事」部門、「食」部門は該当作品がありませんでした。
「絶景」部門

「陽の昇る時」
TAKUYA(群馬県伊勢崎市)

受賞者のコメント

撮影は2018年8月、能登半島の撮影旅するのは初めてで、一番の撮影の目的地はこの場所軍艦島でした。夜から滞在し天の川の撮影などをしながら朝を待ちそして夜明け、「陽の昇る時」陽の光、雲、滑らかな海を表現したく長秒で撮影してみました。
また必ず訪れたい場所となりました。

講評

宮澤正明:時間の捉え方が上手い。アングル的にも良く、遠近感と太陽とのバランスが絶妙。地面の割合がもう少し小さいともっと良い。
立川直樹:写りこんでいる鳥居の遠近感が素晴らしい。

インスタグラム部門
※「食」部門は該当作品がありませんでした。
「絶景」部門

「能登のウユニ塩湖」
kecoron(石川県七尾市)

受賞者のコメント

だるま夕陽の撮影に成功し帰ろうと思っていた所、同じく夕陽撮影していた仲良しファミリーと出会いました。

講評

宮澤正明:人の立ち姿にもユーモアがあっていい。
立川直樹:人の入り具合が偶然とは思えないくらい上手い。空と海の境目が写りこんでいる感じが写真ならではの景色で、時間の捉え方が良い。

「伝統行事」部門

「祈りのかたち」
魚住 麻子(石川県河北郡内灘町)

受賞者のコメント

“ちょうさ、ちょうさ”の掛け声に、火の粉を浴びながら神輿を川に沈め傷めつける担ぎ手達の荒々しくも勇壮な姿、表情、その熱気はこれまで見たことのないもので、一瞬たりとも目を離せず感動の連続でした。

講評

宮澤正明:夜の祭りの光をよく捉えており、躍動感が伝わってくる。伝統行事ということがわかりやすく、かといって説明的ではなく、写真としてのエネルギーがある。
立川直樹:写っている人の躍動感と水飛沫とのバランスが良く、写真の切り取り方が凄く綺麗。

入選
本格派部門
※「食」部門は該当作品がありませんでした。
「絶景」部門

「白米千枚田に日が沈む」
Nao(東京都世田谷区)

受賞者のコメント

大学院の先輩主催の能登スタディツアーにて、2018年6月に訪れた白米千枚田。
刻々と色を変える感動的な日本海の夕焼けと、それを映す千枚田の絶景に出会えました。

「牡蠣棚の静かな朝」
おとー(石川県金沢市)

受賞者のコメント

前日から降っていた雨が夜明け前にやみ、朝もやの中から日が昇ったシーンに、能登の牡蠣棚(中島町)をシルエットにして七尾湾の静けさ・穏やかさを表現しました。

「気嵐の朝」
furu(石川県鹿島郡中能登町)

受賞者のコメント

昨年の12月初旬の冷え込んだ朝。場所は七尾市中島町の中島大橋の上から撮りました。ここは冷え込んだ朝、時々気嵐が発生する場所です。
七尾湾の牡蠣の養殖場のある湾が冷え込んで気嵐が発生。その養殖場へ向かう船が、朝日を浴びた黄金色の気嵐の中を行く様が光景をドラマチックに盛り上げてくれたと思います。

「等伯の風景を探して」
けむろう(石川県野々市市)

受賞者のコメント

能登の田植え前の風景を撮ろうと、門前から大沢へ抜けようとした途中、霧に覆われた山が見えたのでそこへ行こうと思って、林道へ入り込みました。
進むにつれて霧が濃くなり、あたりの静寂と、霧に浮かぶ松や杉の幻想的な陰影が、等伯の「松林図」のイメージと重なって、何枚もシャッターを押しました。その一枚です。
メジャーな観光スポットではないので、今回のテーマには合ってないと思っていました。

「伝統行事」部門

「一年の富を願う」
はる(富山県小矢部市)

受賞者のコメント

能登島の向田の火祭りのときに撮影いたしました。

「早船狂言」
kagi(石川県珠洲市)

受賞者のコメント

この度は誠にありがとうございます。
写真は 珠洲市蛸島町に伝わる 9月11日に行われる早船狂言のワンシーンです。
9月10日から2日間の蛸島町のキリコ祭りの最後、入宮が始まるころ、境内の能舞台の前に人々が集まり狂言が始まります。
若者が忙しい時間を割いてこの舞台に上がることは大変なことで、演者が手に持った紙吹雪を一気に撒き、最前列に陣取った同級生たちが掛け声で応援するこの序盤の盛り上がりは毎年感動します。

インスタグラム部門
「絶景」部門

「Full Bloom」
山本 太陽(石川県金沢市)

受賞者のコメント

田の水鏡状態や花の開花具合や天候これらがきれいに揃った日に撮影に行くことができ、この景色を見れたことは今でも忘れられません。
地元のカメラマンや観光客がたくさん来ていた中、人とは違う構図を探しこの写真を撮るに至りました。
個人的にもお気に入りのこの作品で入選することができとても嬉しく思います。

「光」
外山 鎮登(石川県白山市)

受賞者のコメント

霧のような柔らかい波と岩の質感の対比、そして奥に続く光の世界の想像を駆り立てるような一枚に仕上げました。

「ブルーアワーの時」
大野木 司朗(石川県七尾市)

受賞者のコメント

夜明け前、天空には夜の色が残る中、東の空が紅く染まり始め美しいグラデーションを見せてくれた。

「伝統行事」部門

「拳に込める想い」
松木 久枝(富山県氷見市)

受賞者のコメント

降りしきる雨の中、「ちょうさ、ちょうさ」の掛け声と大きな火の粉が落ちる瞬間のどよめきと歓声。
大雨なのに見逃せない"その一瞬"を見たくて、その場に居た誰もが見守る。
その場の空気がひとつになっている瞬間を切り取りたくて夢中でシャッターを切りました。

「七夕流星群」
奥野 弘之(石川県能美市)

受賞者のコメント

初めて見た宝立七夕キリコ祭りに圧倒されました。その雰囲気を伝えたくて、見てるお客さんも含めて作品としてみました。

葛石 英知(東京都港区)

受賞者のコメント

日本酒イベントでのヒトコマでした

「食」部門

「のどぐろ」
tsukinoto(石川県輪島市)

受賞者のコメント

たくさんの海産物が並ぶ朝市にあって、存在感抜群でした。

「平成最後のいどり祭」
鍋ちゃん(石川県鳳珠郡能登町)

受賞者のコメント

いどり祭は地区で餅を作るところからスタートしています。
みんなの笑い声があります。
過疎に負けないで次の当番の年でもこの景色が見られますように。

W賞、のとドン賞は商品の発送をもって発表と代えさせていただきます。

総評

宮澤 正明

伝統行事の写真は説明的になりすぎる傾向がある。状況と内容を分からせようということに重きがいってしまい、写真がおろそかになりがち。的を絞って、絶景を撮るように伝統行事を撮る方がいい。
食については、自分が「美味しそう、食べたい、買って帰りたい」と思うような作品があまりなく、食欲が写っていなかった。「こんな豪華なものを食べたから見せたい」というような、その人の食に対する想いが欲しい。そういう面でも、食を撮るというのは難しいのかなと思った。

立川 直樹

今回のコンテストでは、時間や空気感の捉え方が上手いものが入選する形になった。全体的に本格派部門よりもインスタグラム部門のほうが良い作品が多く、時代の流れなのかもしれない。
撮影で実際に能登を周ってみても感じたが、力がある人が能登の風景を撮ると良い写真になることが改めてわかった。絶景に関しては、「そこに在るもの」を撮るので、自然と要らないものが写らなくなるので、良い写真が撮れるのだと思う。
一方で伝統行事になると、「何を撮らないか」が重要なファクターになり、下手に撮ると単なる記録写真になってしまう。伝統行事はインスタグラム部門のほうが良いものが多かったと思う。
食に関してはあまり良い作品がなく、本格派部門は残念な結果になった。絶景を撮るようなイメージで、食もナチュラルに撮れば良いものになると思う。

山下 辰行

今回、各カテゴリーで応募数のムラと作品のクオリティーでもムラが大きく感じました。もしかすると応募に対する思いもさほど感じなく、たまたま撮ったから応募したのかしれませんね。もっと地元のフォトコンを盛り上げていきたいと感じました。 他の先生方が言う通りインスタ部門の方がクオリティーの高い作品が比較的多く感じました。
特に絶景部門は、レタッチ含め能登の印象をうまく捉えているものがたくさんありました。シンプルに自然な雰囲気がとても印象的で良いと感じました。
伝統もうまく部門の趣旨を感じ取っている作品もあればそうでないものも多くありましたので、自然と残るものが選ばれたのかと思いました。
食に関しては、記録写真的なものが多く、難しい結果となりましたが、物語性というか意図的なものでもいいので欲しかったかなっと思います。例えば、大盛りの能登丼を大きい口で頬張るとか、みんなで「いただきまーす」といったイメージとか正解がどうかは別として、フォトコンに応募するなら撮る前にイメージを固めるといったプロセスを踏み挑んで頂けたらもっと良い作品が自ずと集まると思いました。